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2015/08/18

5)近況報告 ~晴耕雨読のような訳~

 近況はどうかとのお尋ねをいただきました。
 私事ですがここ一年余の生活をざっと記します。
 昨年5月末に退任してすぐ、大津市民病院で頸椎の手術を受けました。神経が圧迫されて左手に軽いしびれがあり、いずれヒマができたら入院をと考えていたのです。お蔭さまであっという間に見事に完治!!
 だから言う訳ではありませんがここは良い病院です。通院・入院・ドックは大津市民病院をお勧めします。先日、独立行政法人化の方向性が打ち出されたようですが「市民とともにある健康・医療拠点」という理念が堅持されることを祈っています。
 退院後は昔の仲間が呼んでくれたり友人知人が訪ねてきたり様々な人々と飲み、かつ語りました。ご縁はつくづく有難いものです。私はこのブログを「投げ瓶」に例えましたが、実際にはこうした方々の「裏書き」によってメッセージが広く遠く届くのだと思います。
 さて、我が家にはネコの額ほどの庭と菜園があります。数年前に買ったままの耕運機のホコリをはらって本格的に「畝たて」をやりました(畝の長さは4mほど。進んだらすぐにバックするせわしない農作業です)。  
 本を読んで庭木の剪定に挑戦し、ストーブ用の薪も割りました。自宅では飽き足らず、高齢者のいる友人宅(3軒)に押しかけて手すり、踏み台、防護柵の設置工事などもやりました。遠出としては山中温泉、新穂高温泉、山下達郎コンサートがそれぞれ1回。
 我ながら地味な日々だと思いますが、こうした普通の生活を久しぶりに味わい、次第に心身がほぐれてきました。身に沁みついた「あくせく感」も抜けつつあります。振り返ると在職中の私生活は「おまけ」同様。お給料をいただき、責任ある立場にあったのでそれも当然なのですが、若い人にワークライフバランスを説く資格は無かったかもしれません。
 特に最後の2年は、私にとって、越市長のために働くことと市民のために働くことが必ずしも一致しない点に絶えず重圧を感じていました。しかし、働くことを止めた後も似て異なる心情は消えることなく、いつも大津のことが気にかかっています。それゆえに考え、書き、話し、読む時間が自然と増えました。 晴耕雨読の(ような)日々というのはこういった事情です。
 辞めた以上は黙するのをよしとする考え方もありますが、私は違う考えに至りました。
 こうした次第はブログ開設の背景ですが、なかなかご説明の難しい経緯でもあります。
 このあたりは改めてきちんとお話したいと考えています。


             トマトの間にはバジル