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2015/08/29

12) 大津市政の現状 2 (市長としての資質)

 これから述べることは、私が越市長に差し上げたお手紙と重複する中身を含んでいます。ただし
二つの間に1年以上の経過があり、その間の出来事も踏まえながら、事実に即した記述を心がけていきます。
 最初は越市長の資質についてお話をします。
 私自身、人さまの資質を云々する資格はまったくないと承知して書いていますが、それはお手紙にも書いたとおり資格によらず必要に迫られて書くのです(不快に感じられる方があったとしたら説明してご理解いただくしかありません)。
 皆さんには、これまで私がブログの各所に書いてきたこととも照らしあわせ、客観的にお読み頂ければ幸いです。ご意見はきちんとお受けしてまいります。







大津市政 2 ~市長としての資質 ①聞くということ~

(2)市長としての資質
まずは公人として基礎となる資質の問題です。ここでは、越市長の「聞くこと」、「信頼すること」という二つの基本的態度を確認します。

   聞くということ
人の言うことに耳を傾けないという評価が越市長について回っていますが、先ずこの点を取り上げます。多数者のみならず少数者の声を受け止め、バランスを取りつつ如何にうまく市政に反映させるかに腐心する為政者にとって、また組織を束ねるリーダーにとって「聞く耳を持つ」ことは基本的な資質です。ところがこの資質が越市長には不足していると言わざるを得ません。
これは、市長協議をはじめとする多数の機会を通じ多くの職員が痛感しており、内部の公文書からもこのことが伺えます。また、議会でもこれまでから問題視されており、そのうち本会議での議論については議事録に明らかです。
さらに、各種団体、関係機関、住民など市長と対話した人々の多くが、協議、説明、報告、交渉、要望などそれぞれの場面で市長が聞く耳を持っていないと感じ、そうした感想を述べています。
そもそも市役所の仕事は、福祉、環境、建設、都市計画、教育と多岐にわたり、しか
も継続的に取り組んでいる事業が多いことから、市長には、明日を展望する上で過去の経過を踏まえ歴史に学ぶ姿勢が求められます(最新情報の入手が重要なのは言うまでもありません)。
また、多種多様な市民ニーズを正しくつかむ必要があることは前述のとおりです。
さらに、関係機関や団体の理解と協力を得るための調整が重要であることから、相手方の主張をじっくり聞くことも大切です。
したがって仮に経験豊富な市長であっても、常に職員はじめ周囲の報告や意見を聞き、慎重に判断し、適切な決定ができるよう努めるのが当然でしょう。
まして行政経験がいまだ十分といえず、人生経験も長いといえない越市長の場合は尚
更のこと、周囲の声に十分耳を傾けて妥当な結論に到達できるよう努力することは極めて重要であると思います。
越市長はなぜ市長としてなすべきことをなさらないのでしょうか。 
 「きちんと耳を傾けるように」と各方面から越市長に対して助言、要請、依頼が繰り返されてきたにも関わらずあまり改善が見られないこと、一方で「聞くことは主体性の放棄である」等と越市長が誤解されているように見受けられないことから、ひょっとすると「聞かない」のではなく「聞けない」のかも知れないとの疑問がわくほどですが、どちらにせよ結果責任は同じです。
聞く耳をお持ちにならない越市長は、残念ながら、市長としての重要な資質に問題があるのではないでしょうか。
 ちなみに、時に両耳に鉛の栓を詰めたかのように感じられる越市長が「耳を傾ける」
相手も少しはあると推測されます。
一つは越市長の興味ある分野で活動する外部の有識者(弁護士、教育評論家、メディ
アによく取り上げられる先進都市の首長、企業経営に明るい人物など)であり、一つは恐らくご自身の知人友人の一部の方々(越市長と同じ年頃の子育て世代に属する人々)ではなかろうかと思われます。
結果として一定の範囲の情報に頼りがちな越市長にとって大津市民とは、まず第一に、子育て世代の働く女性たちであるようです(その方々が大切な市民であることはもちろんです)。
しかし、家族介護の体験が政治家の原点と市長自ら語っておられるにも関わらず高齢者の存在感が薄く、また国保料の負担に耐える低所得者、あるいは公民館活動にいそしむ地域の人々などへの眼差しがあまり感じられません。
これが以下に指摘することと相まって越市政に何がしかの偏りをもたらしているのではないかと懸念するものです。