バブル崩壊後、ファンの高齢化やレジャーの多様化で全国の公営競技は冬の時代に入りました。西の宮や門司に続いて平成23年3月にびわこ競輪場が閉鎖となりましたが、今後も川崎、小田原、平塚、千葉競輪などが閉鎖されると聞きます。各地で跡地利用が問題になっているようです。
こういうと跡地は何やら「厄介なお荷物」のようですが、60年の歴史をもつびわこ競輪はG1レース「高松の宮記念杯」競輪の開催場として人気を博し、大きな売り上げによって大津市財政を助けてくれました。公営競技ですから事務方はもちろん市職員。「おとうさん、きょうもけいりん?」土日に遊んでやれない子供の声を背中で聞いて(実話です)職員は売り上げ向上に努めました。
私個人としてはこれらの先輩職員や選手、ファンのおかげで市財政が潤った時期が確かにあったことを覚えておきたいと思います。
さて、競輪場が閉鎖され町なかに広がる6万5千平米の土地をどうするか。一等地であるうえ施設解体費も巨額ですから簡単に利用方法を決める訳にいかず、これまで市は内部検討を重ねてきました。しかしもう閉鎖後5年近く経つのですからそろそろ方針を出さないと、競輪場跡地利用が庁舎整備と並んで越市政の「二大先送り事業」になりかねません。
いま、市は第2次マーケット調査を実施中と聞いており、ここで私ごときが用途を云々する気はないのですが思うところを少しだけ書かせてもらいます。
ここは「近江神宮外苑公園」として都市計画決定された土地であり、公園的な利用が原則であろうと考えます。公園と言っても樹木とベンチばかりでなく、もっと多様な機能が盛り込めると思います。既存施設を転用できるといいのですが恐らく解体・撤去になるのでしょう。国体関連の活用方策を考える場合は国体後の「後利用」の見込みが大事だと思います。民間事業者のノウハウと資金活用の可能性は大いに追求すべきだと思います。
市の中心部にあり国道沿いで琵琶湖も近いので、いずれの用途を考えるにしても防災拠点としての機能の検討が大切だと思います。
いずれ方針が出たら、しっかりした情報提供がなされることと思います。
市民センターについてもふれるつもりでしたが時間が取れませんでした。次回に回します。