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2019/11/01

90)法廷で問われること


「大津市公文書裁判」が来たる117日と19日に大津地裁で開かれます(時系列資料のとおり)。法廷で問われるのは市の情報公開の在り方や公文書の管理の是非ですが、すでに裁判所や審査会によりその不当性が指摘されています。しかし市は異なる見解を主張しています。こうした経緯を考えると19日の証人尋問には越市長が出廷し、みずからの言葉で語られることが適切であると考えます。もしそうでなければ、職員の誰かが証言台に立って市の正当性を述べることになるでしょう。

 ここから先は私の想像の世界です。自分が現役の課長や係長であって、もし市長から証言するよう求められたらどうするだろうかと、私は想像してみないではいられません。
そうなったら正直にいって大いに悩むと思います。組織人としての防衛本能が働くからです。生活もかかっています。たとえクビにならなくても恣意的な異動の対象となりたくありません。しかし一方で自分の意に反する証言をするわけにはいかないとの気持ちも強くあります。「これは踏み絵だ」と私は感じるはずです。そして悩んだ揚げ句いずれかの道を選ぶこととなりますが、あえてここでは申しません。仮定の話に過ぎないからです。

 しかし越市長には、自覚のとぼしいままご自身が職員に強いているかもしれない不本意な選択について時に思いを致すことも大切ではないでしょうか。もし可能であれば法廷でお目にかかりたいと存じます。