私自身、かつては「公表派」でしたが、現場の話を聞き実態を知るにつれ慎重論に傾きました。
現場の話はつぎのようなものです。
・子どもの成績や能力の正確なバロメーターであると解釈され、子どもたちを過剰な競争に巻き込むおそれがある
・各家庭の経済状況と学力調査の結果にはある程度の相関関係があると考えられる。塾などの教育にかける費用が捻出できる家庭は、結果的に子どもの基礎学力が高くなる傾向がある
・もう少し広げて見ると、家庭の経済状況による地域間の格差が顕在化する可能性がある。これは家庭にも地域にも責任のない統計学的な話であるが、結果として点数の高低が地域のイメージを左右する可能性がある
・学校間の成績の比較ではなく、学力調査により個々の子どもや家庭に対する教育の在り方を子ども本人、その保護者、教員が相互に理解しあうこと、その家庭だけで対応できない教育環境は学校と地域が連携して支えていくことを共通理解しあうことが大事である
・誰のための教育か、何のための学力状況調査なのか、学校教育の本旨は何か等の原点に戻って考えるべきである
これらは公表を望まない保護者等の意見であり、いずれもうなずける理由です。
文科省の方針変更もあり今後は公表が進むでしょうが、ここにおいても現場の声や少数の意見にも耳を傾けることが重要であると考えます(大津市は昨年からレーダーチャート方式で結果公表しています)。
大津市政の現状14(教育行政・学力調査)
学力テストは全員、全科目と思っていたので少し考えが変わりました。子供の学力は家庭の事情もあるので結果によって先生が処分されたらかわいそうかも。でも越市長は橋下さんを評価しておられるのでいずれ成績の悪い学校の処分の話が出るのと違いますか。世間の興味のツボを越さんはよくご存じですね。うまいけれど、市民としては要注意だと思っています。待機児童のことも予算の話もそうです。
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