少なくとも週に1回の投稿と決めて再開したブログですが、元からの遅筆にくわえて机に向かわぬ日々が続いてあっという間に1か月、たいへんなご無沙汰となりました。この間に行われた衆院選の感想をつづります。この選挙で、なんと「民意」は現状維持を求めました。この結果に対する失望と無力感は...
2021/11/24
2021/10/23
160)労連ニュース
大津市労連の発行する「労連ニュース」(10月14日付)を読みました。大津市の公文書疑惑をめぐる国家賠償請求訴訟の公判を報じています。そこから市職員の方々が公務の在り方について鋭く深く自問しておられることが伺え、不肖のOBとしても一言書かずにはいられなくなりました。そう思い立って...
2021/10/12
159)たとえば「愛国心」について
高校新教科「公共」に関連してもう少し書きます。為政者が「愛国心」の涵養、発露を国民に求めるのは、それが人権主張のブレーキになると期待してのことでしょう。何といってもその方が政府に好都合ですから。したがって教科書に載せる近現代史の「史実」は入念に取捨選択されており、教育現場への...
2021/10/03
158)「学ぶ力」によって
あらためて新科目「公共」の成立過程を振り返ります。前回お伝えしたとおり2006年の教育基本法「改正」で、「公共」、「道徳」、「家庭」、「愛国」といったキーワードが表に出てきました。ついで2010年の参院選において自民党は、「道徳教育や市民教育、消費者教育等の推進を図るため新科目...
2021/09/26
157)教育基本法の「改正」
われらは、さきに日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしか...
2021/09/20
2021/09/12
155)誰かおらぬか
滋賀版は低品質、全国版は煮え切らない良識路線、中でも昨今の天声人語はあまりに凡庸などと悪態をつきながら朝日新聞を読み続けてきた私ですが、9月12日の朝刊の「朝日歌壇」に掲載された短歌を目にして一言書きたくなりました。選者は高野公彦氏、作者は戸沢大二郎さんという方。 その一首。...
2021/09/11
2021/09/06
2021/08/29
2021/08/23
151)政治家の言葉
西武1階の食品売り場のレジの列に並んだら前に立つのは見覚えのある紺のスーツの背中に脂っぽい髪、思い切って安倍さんですかと声をかけると振り向いたのはまさにその人。よしこの際だと思い、人類が新型コロナに打ち勝った証しとしてオリンピックを開くと言ったことの責任をどう取るのですかと問...
2021/08/08
2021/08/02
149)反日をめぐって
先ごろ安倍晋三氏が櫻井よしことの仲よし対談で、オリンピックに反対する人は反日的だと発言しました。モリ・カケ・サクラでは社会より自分の仲間が大切だという「うるわしい身内愛」を発露させた安倍氏ですから(でもそれって反日的じゃないの?)、オリンピックを踏み絵とする彼我の区別(愛国、反...
2021/06/27
148)権力者のウソ
いま一度ふりかえりましょう。2017年2月の衆院予算委員会において安倍首相(当時)は、「私や妻が森友学園の認可や国有地払下げに関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」と明言し大きく報じられました。そしてこれが前代未聞の組織ぐるみの公文書改ざんの引...
2021/05/30
147)嗚呼、大関朝乃山
朝乃山が夏場所前の深夜、相撲協会の禁を破ってキャバクラにかよい、現場を週刊文春に押さえられて協会の調べを受けました。「事実無根です」。きっぱり否定した朝乃山ですが翌日の再聴取で一転して事実を認め、途中休場することとなりました。夏場所は復活した照ノ富士が連続優勝をとげ両大関が大き...
2021/05/19
146)コロナと社会 3
「全て」と等価である唯一無二の「個」、その集合体である「全て」の「個」に対する優越性、この二つの相容れない理念を包摂するより高次の理念を「公」とするならば、「公」は社会の成員により果てしなく追求されるべき至高の目標であるということになります。それはちょうど内田樹氏が言う「憲法の...
2021/05/09
145)コロナと社会 2
人生で遭遇した大きな災厄は何かと問われたら、私は迷わず阪神淡路大震災、東日本大震災と福島第一原発事故、新型コロナのパンデミックをあげます。一つ目は自然現象、二つ目は自然現象と人為である未必の故意の複合、三つ目は地球規模の生命現象と態様は異なりますが、いずれも多くの命と暮らしが犠...
2021/05/02
144)コロナと社会
「銀河の微塵と浮かぶ地球。その表皮にひしめくミジンコのような人の群れ。それをたやすく分断し恐慌におとしいれた究極の微塵の毒。新型コロナウイルスなるものが出現し、またたく間に多くの命が失われ、社会のありようが変わりました。それが生命の歴史であり、ヒトの遺伝子の少なからぬ部分が外部由...
2021/04/24
2021/04/17
142)「琵琶湖大津」である理由
大津市でもワクチン接種が始まりました。担当される方々の精励、ご健康をお祈り申し上げます。非常時に浮世離れした話で恐縮ですが、また芭蕉です。「行く春を 近江の人と 惜しみける」。元禄 3 年、唐崎の舟遊びで詠まれた句。これに対し、なぜ「行く春」に「近江の人」か。「行く年」に「...
2021/04/10
141)切れて、つながる
人工知能や通信技術の進展と共に社会のオンライン化が急速に進み、いまわしいウイルスがそれに拍車をかけています。距離や時間の壁を押し下げ、一人の知を速やかに社会の知となしうるインターネット。こうした可能性に付随するマイナス面を考慮しても 利点がはるかに大きいというのが社会の常識で、...
2021/04/03
2021/03/26
139)記憶にございません
お父さん、大丈夫?ほんとに全部わすれちゃったの? 心配ないよ。記憶はね、頭の引き出しにしまう、何年も残しておく、必要な時に引き出しから取り出すの3段階からなるんだ。どれか一つでも調子が悪いと人間は物を覚えられない。むしろ忘れることの方が多いんだ。ひとつ聞くがスネオは先週金曜...
2021/03/20
2021/03/14
137)10年前のこと
東日本大震災の際、大津市は全国の自治体と同じように各部局の職員を被災地に派遣して復旧支援にあたりました。当時私は健康保険部長として保健師チームの派遣に携わりましたが、10年の節目に思い出すことを記します。当時も今も感じることは、国民の生命・安全にかかわる情報(特に原発関連情...
2021/03/07
2021/02/27
135)伊勢神宮のおふだ
「ところで先日、ご子息とご一緒しました。あいかわらずご活躍で、、」「そうか。ま、よろしくな。」、、、文春の次号スクープはこれだと聞かされても私は驚きません(秋本局長は天を仰いだそうですが)。いやまったく。一般的に国家公務員は極めて高い保身能力を有しています。私は身近な場でその実...
2021/02/21
134)公共の敵が公共であるとき
このタイトルをご覧になって、本ブログは早くも越批判に回帰したかと思われたやも知れません。確かに「大津通信」は、公共の敵許すまじという思いからスタートしました。そして当該人物は、「一部の市民」の「一時の利益」しか目に入れず、目的のために手段を択ばぬ強引・稚拙な手法で「公」を踏み...
2021/02/14
133)男の長風呂なにわ節
五輪・森会長は、今回の発言およびその源となった「女性」や「会議」に関する自らの認識に根本的な欠陥があることを理解していないようです。そもそも民主主義という思想の埒外にいるわけですが、こうした人がかつて首相であり、今なお政財界に大きな影響力があるらしい。だからこそ会長に祭り上げ...
2021/02/07
132)宮沢賢治と「公」
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ、、あらゆることを自分を勘定に入れず、、西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い、、皆にでくの坊と呼ばれ、、そういうものに私はなりたいと 宣言した詩人。「星めぐり」の作詞作曲者。風変りだけれどすごく偉い人だと生徒の尊敬を集めた教師。妹の最期...
2021/02/01
131)届く声を持つということ
いまに始まったことではないけれど国会で発せられる言葉の軽さ、特に政府答弁の虚しさは異常です。コロナ対策にかかる菅氏の声明もメルケル氏のそれと比べて恐ろしい落差があります。日常生活でも政治の世界でも「言葉の力」は重要この上ありません。民主主義あるいは公の問題と深く関わる言葉の問...
2021/01/24
129)中締めのご挨拶
お久しぶりです。大津市職員の皆さま、特に保健所や市民病院の方々にはコロナ対応で心身がすり切れるような日々だと思います。それがたやすくないと知りつつ、皆さま、どうぞ一層ご自愛のうえ精励されますよう心からお願い申し上げます。 長らくのブログ中断に「いったいどうした」、「変わりはな...
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