2023/12/21

223)植物礼賛

 このご時勢にのんきな話ですが植物をめぐって思うことを綴ります。花を愛する人と人生を共にして私も花が好きになりました(もっとも花が嫌いな人はいないでしょうが)。長くわが家には花が絶えず、誕生日や記念日は「花束と何か」を贈りあったものです。今も毎週花を買います(夏場はひんぱん)。き...
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2023/12/05

222)あなたは死刑!

 今回は「死刑」および「裁判員制度」について書きます。いずれも私の日常と接点はありませんが固いしこりのように長く心中に留まっています。この2つの制度は「人、組織、システムが無謬ではあり得ない」という事実と「それがもたらす不公正を是正する努力が不断に続けられるべきである」という社会...
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2023/11/17

221)シャツの味噌漬け

 恐ろしい話があります。ことの発端は1966年6月30日深夜、静岡県清水市で起きた強盗殺人・放火事件です。被害者は味噌製造会社の専務一家4人。住み込み従業員の袴田巌氏(当時30才)が逮捕され一旦は犯行を自白、その後の裁判で一貫して無罪を主張しましたが、1968年9月、静岡地裁で死...
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2023/11/02

220)桐生あれこれ

  「また来はったであの兄さん。毎日や」「ほんまによ。精の出るこっちゃな」「よっぽどヒマやであれは」「旗もって通学路でも立たったらええのにな」「いや立ちんぼは務まらんやろ」「ほな草刈りか」「缶拾いでもええで」「ははははは」。上桐生駐車場の番小屋では婦人会の方々のこんな会話が交わさ...
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2023/10/24

219)小椋市長の発言

 滋賀県の不登校対策「しがの学びの保障プラン(骨子案)」を議論する首長会議の席上、東近江市の小椋正清市長が「フリースクール亡国論」をぶって各方面の批判を浴びています。確かに程度の低いお粗末な発言です。ウチの市長でなくてよかったと他市町の職員各位は安堵しているでしょう。複数の報道か...
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2023/10/13

218)10万年の決断

 大津市の新庁舎建設がスタートしましたが( 記事200「庁舎整備」 )何といっても大事業です。移転先が決まれば基本計画、基本設計、実施設計、造成工事、建築・設備工事、外構工事などの工程があり、それぞれに業者選定や完了検査など前後のステップもあるので新築移転まで今後7~8年はかかる...
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2023/10/01

217)3つの出来事(③ ケーキ)

<松本1丁目のケーキ>  毎度のように記事の間隔が空いていますが、夏の盛りに3週続けて訪れた「ちょっといい出来事」の最終回です。8月はじめ、大津市役所に勤める若い友人から「仕事上の相談がある。美味しいケーキを持っていく」と連絡があり紅茶を用意して待ちました。醸造・蒸留した液体を好...
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2023/09/22

216)3つの出来事(② 焼肉)

 <鶴橋の焼肉>  開高マティーニを味わった翌週、今度は金時鐘さんご夫妻から焼肉をご馳走になりました。それまでも「飯を食べに来い」と電話をいただきながら、夫婦で何度も伺った懐かしいお宅に足が向かず、長くお目にかかりませんでした。その日は親しい知人を交え鶴橋で焼肉でも食べようとのお...
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2023/09/09

215)3つの出来事(① マティーニ)

 具象物としては青い眼の白ネコ1匹を相手に会話するだけ、あとは彷徨い歩く、飲む、聴く、引っこ抜く、撒水するばかりの毎日に、しばらく前、句読点を打つような出来事が3週続けてありました。今回はそれを書こうと思います。読まれる方には些細な他人事ですが、他の記事もつまるところ私の私事、私...
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2023/09/01

214)希釈水

  昨日(8月31日)、閣僚会議の後にプレス取材をうけた野村農水相が「汚染水」について意見交換をしたと答えて岸田首相の怒りを買い、謝罪する羽目になりました。あらためて日頃の野村氏の言動をみると汚染水発言が信念に基づくものではなく、「素朴な言い間違い」であったと分かります。閣僚とし...
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2023/08/27

213)汚染拡散

  8月24日、政府と東京電力は、福島第一原発の「処理水」の海洋投棄を開始しました。今年度は3万1200トン(トリチウム総量5兆ベクレル)を放出し、すべて捨て切るのに30年かかるとのこと。これは、核種の大半が除去されている点で「処理水」ですが、なお処理しきれず放射性物質が残留して...
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2023/08/15

212)戦う老人

  自民党副総裁の麻生氏が台湾に出かけ、「戦う覚悟が必要だ」とぶち上げました。中国が攻めてきたら台湾政府と人民は迷わず武器をとれ、日本も他人事ではないから参戦する、米国が駆けつけてくれるから心配はいらない、民主主義陣営の本気度を示すことが大事だ、と言いたいのでしょう。戦う老人・麻...
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2023/08/07

211)花火大会ほか

 ずいぶん間が空いてしまいました。前回記事から半月ほどの間に、汚染水放出の免状を米韓にねだったり、「風力」で袖の下をふくらませたり、除草剤で街路樹を枯らしたりと官民で驚き呆れる出来事が報道されました。こうした世相を「公」の切り口から縦横無尽に論じたいのはやまやまですが、私の手の届...
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2023/07/18

210)読めなくしたのは誰?

 しばらく前のことです。ブログの閲覧回数が444,444回に迫った頃、私は、特に数字にこだわりはないのですが「その瞬間」を見たいと思いました。しかし、次にページを開いた時にはカウンターが100以上進んでおり、この記事を書いている今、累計44万6千回を越えています。有難いことです。...
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2023/07/05

209)実用解体新書

 この半年をかけて母が遺した家の整理を進めてきました。220坪の敷地に4つの建物(母屋、プレハブ2棟、物置き)があり、すべてにモノがつまっていましたから、当初はエベレストの麓に一人立ちつくし雲のかなたの頂上を見上げる気持だったのです。今やっと9合目あたりまで来て「始末記」を書くゆ...
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2023/06/21

208)魚の目は泪

 起きてから寝るまでの一日の時間の推移は身体感覚でつかめるし、何より時計が正確に教えてくれます。仕事はたいてい5日間を必死で泳ぎ土日にフーッと息をつく「週単位」、カレンダーをめくれば月が変わり、新しく買い替えると一年が過ぎます。誕生日は年ごとに訪れ、記念日も毎年ひとつずつ数を増し...
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2023/06/02

207)政権の大罪

 資質と能力に欠ける息子を誰はばかることなく総理秘書官に取り立て、失態を重ねさせたあげくポンと放り捨てた岸田氏は、総理はおろか父親としても失格です。彼は自分に任命責任があると認め、一方で息子は苦い挫折を味わいましたが、これが彼らの「肥し」になるかどうか大いに疑問です。たいていの政...
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