2019/12/06

103)裁判報告②~証人出廷~


 公文書裁判において重大な説明責任を負っている越市長が引退を表明、もう一人の説明責任者である人事課長がその後継者となるため退職するという驚きの「玉突き逃亡」となりました。このブログは選挙をテーマとしていないので他の候補者も含め特に言及はしませんが、元人事課長は実質的な後継者であること、本訴の中心人物であることを踏まえ一言だけ言わせて頂きます。

 「職員を大切にする」という言葉は大変重い言葉です。それは、その時々の立場や状況に左右されてはならない人としての基本的態度の表明です。なぜなら職員は一人ひとりかけがえのない人間であると同時に貴重な公共人材でもありますから。
 いやしくもこの言葉を口にする人は、過去8年に自分自身がいかに振舞ったか、越市政がさらに4年続いた場合に自分はどうあり得たであろうかという点について真摯に考えてみる必要があります。

 また、もし市長となった場合は、この公文書裁判(来年2月判決)で問われた一連の事柄について正直に説明するべきであると思います。越市長の隠ぺい体質からの脱却。これが後継者に可能かどうか私は引き続き注視したいと思います。選挙がらみの話はこれですべて終わりにします。

 さてこれから数回に分けて証人尋問の概要を掲載します。証人尋問は、1119日の10時から1710分まで、大津地裁で多数の傍聴人が見守る中で行われました。証人尋問に先立って裁判所に提出された陳述書の中で元人事課長は、「原告および茂呂氏が事実を捻じ曲げて解釈し市長と私を貶めようとしていることは到底許しがたい。確かに事務処理上のミスがあったが、それは悪意に基づくものではない」と主張しています。

 これは越市長も認める大津市の「公式見解」ですから、証人尋問には多数の職員が出廷し、「許しがたい原告および茂呂」に真っ向から反論されるであろうと私は予期していました。ところがフタを開けると市側の証人はわずか三人。元人事課長を除く二人は失礼ながら本筋についてまともに証言することのできない「水増し証人」でした。

 問題の公文書の作成や決裁、「セクハラ案件」の調査、不当要求行為の対応など一連の出来事に関わった市職員は多数います。私が「改ざん」と指摘している個人情報一部開示決裁にハンコをついた人も十数人います。これらの人々が揃って出廷し、宣誓のうえ証言したら真実の解明が大いに進んだはずです。
 ところがほとんどの人が証人になることを拒否しました。これらの人々は越市長の意に沿う証言をするよりも沈黙を選んだのだと考えます。私がもし同じ立場にあれば同じ選択をしたと思います。踏み絵を踏んだ元人事課長の証言概要を以下にお伝えしますが、長くなったのでいったん切ります。




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