2021/02/14

133)男の長風呂なにわ節

  五輪・森会長は、今回の発言およびその源となった「女性」や「会議」に関する自らの認識に根本的な欠陥があることを理解していないようです。そもそも民主主義という思想の埒外にいるわけですが、こうした人がかつて首相であり、今なお政財界に大きな影響力があるらしい。だからこそ会長に祭り上げられ、余人をもって代えがたいと慰留された。二階氏も菅氏も慰留組でした。私たちはこうした経緯を忘れてはならないと思います。

 ヒトラーが政治利用の先鞭をつけた五輪は、いまや「市場の論理」に引き回されています。森氏に引導を渡したのは正義ではなく、消費者の好悪を気にかけたスポンサーの損得勘定でありました。その観点に立って今年の真夏の東京五輪は引き合うのか引き合わないのか。政府は「復興五輪」や「コロナ撲滅五輪」という空虚なスローガンを掲げており、一方で選手は「国民に感動と勇気を与えたい」と意気込んでいます。こうした事態をどのように考えればいいのでしょうか。

 もとに戻って、いったん社会的成功を収めた人間には、長くその余禄がついて回るのが世の習いのようです。森氏然り、川渕氏然り。特に森氏は、「女の長話」を云々する資格もありません。自分は心地よく長湯をして浪花節をうなり、あろうことか後継指名までやってのけました。一緒にうなった川渕氏も同類ですが、不思議とその印象はあまり悪くありません。それが「政治と非政治の分かれ道」なのか。そう言ってしまうと、多くのものがこぼれ落ちる気がしますが、今日はこの辺で。








から事態収拾を。が、この手の政治家は珍しくありません。こういう人々が「公のワタクシ化」に「貢献」してもいます。

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