こういうと跡地は何やら「厄介なお荷物」のようですが、60年の歴史をもつびわこ競輪はG1レース「高松の宮記念杯」競輪の開催場として人気を博し、大きな売り上げによって大津市財政を助けてくれました。公営競技ですから事務方はもちろん市職員。「おとうさん、きょうもけいりん？」土日に遊んでやれない子供の声を背中で聞いて（実話です）職員は売り上げ向上に努めました。
私個人としてはこれらの先輩職員や選手、ファンのおかげで市財政が潤った時期が確かにあったことを覚えておきたいと思います。
さて、競輪場が閉鎖され町なかに広がる６万５千平米の土地をどうするか。一等地であるうえ施設解体費も巨額ですから簡単に利用方法を決める訳にいかず、これまで市は内部検討を重ねてきました。しかしもう閉鎖後５年近く経つのですからそろそろ方針を出さないと、競輪場跡地利用が庁舎整備と並んで越市政の「二大先送り事業」になりかねません。
いま、市は第２次マーケット調査を実施中と聞いており、ここで私ごときが用途を云々する気はないのですが思うところを少しだけ書かせてもらいます。
ここは「近江神宮外苑公園」として都市計画決定された土地であり、公園的な利用が原則であろうと考えます。公園と言っても樹木とベンチばかりでなく、もっと多様な機能が盛り込めると思います。既存施設を転用できるといいのですが恐らく解体・撤去になるのでしょう。国体関連の活用方策を考える場合は国体後の「後利用」の見込みが大事だと思います。民間事業者のノウハウと資金活用の可能性は大いに追求すべきだと思います。
市の中心部にあり国道沿いで琵琶湖も近いので、いずれの用途を考えるにしても防災拠点としての機能の検討が大切だと思います。
いずれ方針が出たら、しっかりした情報提供がなされることと思います。
市民センターについてもふれるつもりでしたが時間が取れませんでした。次回に回します。
跡地を何に使うかの前に、あの一帯をどういう空間にしたいのかというまちのデザインを試みるのも一手だと思います。茂呂氏は民間のノウハウと資金をあてにすればいいとの考え方ですが、その発想を先行させると、任せた企業はビジネス優先で活用を目指しますから、どのような姿をしたゾーンになるのかがあなた任せになりがちです。これまでの大津市はこういう感性をあまり大切にしてこなかったような気がしています。
返信削除というよりも、行政の手になるが主体的なまちづくりを志向せず、民間がやったことに乗じて少しでも都会めく大津になってくれればいいと考えてきたような印象があります。
そのいちばんよくない例が、大津のなかで私ひとりでしょうが、西武百貨店を中心とするにおの浜一帯だと思っています。琵琶湖大橋もよくないと言いたいのですが、琵琶湖大橋完成が堅田町の時代でしたので、大津から外しておきます。
私は、におの浜一帯を「どや顔の大津」だと思っています。開店当時、まあ大渋滞でなかなか駐車場にたどりつけなかったことを覚えています。いまのようになろうとは思いもしないで、一気に都会めいた風景に喜んでいました。しかし、いまになってみたら、西武だけではなくて高層マンションや無駄に背の高いホテルなどに独占された湖岸風景。田舎者の感性で湖岸の都市化を歓迎していた自分が恥ずかしいです。
大津駅や大津京駅にそびえるどでかいマンションですとかも、大阪市みたいにあれに見合うまちの仕組みがあってこそ釣り合いが取れますが、下界の商店街に目を転じればさびれまくり。私には、商店主たちが元気でちょい小金持ちみたいな町並みのほうが、よほど裕で安定した大津に見えます。
茂呂氏は、人口減少・高齢化進行のまちづくりには新しい価値観が欠かせないと言っています。そのまちづくり観から、いま一度、競輪場跡地利用が民間任せでいいのかを考えてくれませんか。もう公職にないんですし、現実的な頭でしゃべらなくてもいいでしょう。行政の発想から大いに飛躍、夢と美意識で飛躍していいと思うのです。大津に玄人の茂呂氏ですから、おのずと的を得たアイデアになりそうな気がします。
私は、まず行政が責任をもって、近江神宮～競輪場跡地～湖面までのゾーン設計を進めて欲しいもんだと思っています。どういうゾーンがこれからの大津市に必要かを描いてから、ならばあそこにはどういうものがいちばんいいのかというアイデアひねりに移ってはいかがでしょうか。
景観をそこねる大型高層マンションに住んでおります(*^o^*)たしかに、いずれ私たちが年老いて今度は天国に引っ越しましたとき、下界（失礼）がさびれていたら、買い手がつきにくいと思います。空き部屋だらけの幽霊マンションとかぞっとします。
返信削除大津には公園が少ないと来てから気づきました。あの時はそこまで考えませんでした。動物園が欲しいとまでは言いませんが、植物園くらい県が競輪場跡地に建ててくれてもいいと思います。植物園でなくてはならないというのではなくて、長きにわたって値打ちが下がりにくくて大津以外にも有難いものの一例です。