2026/01/04

300)お花畑

  成仏できるかどうか私や友人が気にかけているドナルド・トランプがさらなる非道に走っています。昨年からベネズエラ船を拿捕、沈没させて乗員多数を殺害していましたが、年明け早々首都に攻め入りマドゥロ大統領と妻を拘束し米国に拉致しました。その後どうなったかとテレビをつけたら、1月4日だというのに紅白の舞台裏をすべて見せるという番組をやっていました。

 たしかに「よそはよそ、うちはうち」という理屈が通用している現実があります。私も、南スーダンやブルンジの子どもが餓死しているのにテレビでギャル曽根と力士の大食い対決を見ています。今はそれを横に置いて言うとベネズエラは独立した主権国家ではありませんか。そこの大統領を拉致するとは何たることでしょう。国境線での軍事衝突ならまだ分る(?)けれど、ここまで露骨な軍事介入が行われたこと及びそれを抑止する力はどこにもないことに改めて衝撃をうけました。

 トランプの目的は麻薬対策ではなく石油獲得である、親米政権の樹立である、西半球の覇権確立である、中ロへの牽制である等と識者はしたり顔で解説しますが、そんな目的よりも手段について論じなければなりません。米国はずっと中南米に介入してきましたが今回は余りにあからさまです。盗人にも三分の理とやら、ロシアにもイスラエルにも目的と大義があるでしょうが問題は手段です。

 EUや各国は国際法や国連憲章の観点からトランプを非難していますが新聞報道の限りでは何やら本気度が足りません。米国に和平の行方を差配されているウクライナに至ってはマドゥロ政権が独裁的だからこの一件はベネズエラ国民の利益に資するという見解まで出しました。ロシアも同じで柔らかく怒っています。米国艦船上でぴょんぴょん跳びはねた高市首相はどんな意見表明をするのでしょうか。力による現状変更を認めないこと、法を守ることが政府の外交の根幹です。ドナルドは別よ、は通りません。

 各国が自国の権益の主張をあからさまに申し立てることを抑制することにより緊張が緩和され、回りまわって自国の長期的な利益保護につながるという共通理解によってこの80年間、国際協調は志向されてきたはずです。みんながやせ我慢しているのに一人がこれを平然と破ったらフィクションは崩壊し弱肉強食の時代にもどります。それに備えて北朝鮮はさらにロケットを飛ばすでしょう。

 政府・与党内に数多くいるであろう核武装論者や憲法9条改変論者は、自分たちが「冷静に現実を見るリアリストであり国民の安全を早手回しに確保しようと努めるパトリオットである」と思っているに違いありません。主観的には「善意の人」でしょう。しかし前にも書いたとおり現実対応を積み重ねるとやがて基本から逸脱します。だから理念が大切だと思います。力の論理に迎合してはならず冷笑主義におちいってはならないと思います。お花畑上等。

 年末から年始にかけての私の「考察」によればトランプは成仏できるのです。O君は「はよ成仏させなあかん」とまで言っています。実はO君も進境著しいものがあって、ビワマスの観察を通じて「生命は本来、利他的なものである」という悟りに達しました。論文のようなメールをくれました。I君からもライン指導があります。今年もまた宗教ネタを含めつたない記事を書いていこうと思っています。新年おめでとうございます。




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