1月19日夕方、高市首相の解散会見の中継を見ました。高市氏の顔がテレビに映ると私は目が離せません。あの笑顔がいつ出るか、恐いもの見たさの気持ちです。そろそろ出るぞと思ったらドンピシャで出たり、笑わずに眉を上下させたり、眼を見開いたり、首をふったり、かと思うと脈絡なく笑いを出したりと変化に富んでいます。この会見では創価学会に殊勝な顔を見せ、中道改革連合に不敵な面構えを見せました。視線に慣れた人がさらに鏡の前で練り上げた仮面。その裏から人柄が滲み出ています。
顔はさておきひどい解散です。高市政権の課題は多いけれど、前回の衆院選で示されたばかりの民意をちゃらにしてまで問うべき段階にありません。責任ある積極財政、防衛費増額、スパイ防止法、皇室典範などはこれからが論議です。早く働けと国民は思っています。そこへ「私が首相でいいですか」とは何でしょう? しかも「与党で過半数なら高市OK」だといいます。ああアホらし。ここまで露骨に愚弄されてなお高市政権を支持する有権者がいると私は思いたくありません。
私利選挙がすんで一段落したら、内閣が有するとされる解散権についても国会で議論してほしいところです。不必要な選挙をくり返すとポピュリズム政治が進行するばかりです。今回の私利解散により700億の国費が使われますが、これを民主主義のコストであると見なすわけにいきません。自民、維新で勝手に合意した衆議院議員の定数削減(愚策)で浮く経費は32億だとか。その22年分のカネを1回の選挙で浪費することにもなります。ああもったいな。
民意をコケにし血税を窃取する点は維新も同じです。吉村知事と横山市長が自己都合退職し、都構想の3回目の「信任投票」を行おうとしています。その理由も必要もない、行政の停滞を招く、税金をどぶに捨てるという3点で高市解散と同じです。こういう首長は再選のあかつきにリコールすべきでしょうが、応急策として無投票に持ち込むしかありません。主要政党が参戦を見送るなかで立候補した人がありますが、維新から裏金が流れているのかと勘繰りたくもなります。
中道改革連合は「右でも左でもない人間中心主義の穏健な中道のかたまりを創る」と主張していますが、現実の政局においては「右」と「左」の中間に立たざるを得ません。しかし、ここ20~30年ほどで政治の座標軸が右に移動していますから、往時と比較すると中道改革連合の立ち位置は「中道」ではなく「右寄り」です。立憲の野田代表が安保法制や原発政策を一夜にして転換させたことを私は大変残念に思います。もともとこれらの政策は連合に支えられる立憲民主党にとって「偽りの看板」だったのでしょう。
こうなったら国民民主党も「中道」に入ってカタマリになるがよいと私は思います。政権交代の可能性が大きくなれば国民をなめている与党にも少しは緊張感が生じるでしょう。ただ、国民の選択肢が「右」と「右より」の二つになると政治が偏ります。共産、社民、令和などが「左より」のカタマリを作ってバランサーになるとよいけれどそれは望み薄です。安易に嘆きたくないけれど楽観できない先行きです。ちなみに「中道」にくら替えしなかった原口氏が「ゆうこく連合」を作りました。「ゆうこく」とはよもや「幽谷」や「夕刻」ではないでしょう。名前からして気味悪い連合です。
この記事を書きかけ手を止めているうちに本日(1月23日)、国会が冒頭解散されました。テレビ中継を見ていたら、紫のふくさに包まれた解散詔書がしずしずのろのろと運ばれ、議長がそれを読み上げると議場にバンザイの声が響き渡りました。これを儀式と見るか茶番と見るか人により意見が分かれるでしょう。バンザイの後でカメラがとらえた高市氏は「厳粛仮面」をかぶっていました。宗教については次回以降に書く予定です。

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