2025/08/24

285)「ボランティア」続報

 ボランティア活動は「よいこと」とされており私もそれに賛同しますが、活動の主体が自分自身である場合は少し話が変わります。なぜか「私もボランティアをしています」と言いにくい居心地の悪さがあるのです。そこでタイトルも括弧でくくりました。これは「公」と「私」の関係をめぐってブログのテー...
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2025/08/14

284)「なめられてたまるか!」

  石破首相の啖呵はまだ記憶に新しいところです。7月10日、千葉県船橋市での参院選の街頭演説で彼は言い放ちました。「 いまトランプ関税で国益をかけた戦いをしている。たとえ同盟国であっても正々堂々と言うべきは言う。なめられてたまるか!」。私は、よくぞ言った、でも相手は太平洋の向こう...
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2025/08/03

283)選挙結果について

 参院選の結果について少し書きます(書きかけては中断していました)。自民敗北は自然の流れであったと思います。もともと有権者の多数は政治権力に対してあまりに寛容(もしくは従順)でしたが、さすがに近年の自公政治に愛想が尽きたのでしょう。モリ、カケ、サクラ、裏金、物価高、米騒動、米追従...
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2025/07/14

282)地域デビュー

  6月のある日、私は草津市の社会福祉協議会に行き「何かお手伝いできることはないでしょうか」と尋ねました。さんざん迷ったあげくです。係の女性にうながされカウンターをはさんで座りました。「ボランティアのご希望ですね?」、「はい、スキルはないけれど動くのは苦になりません」、「ご希望の...
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2025/07/08

281)センタクの夏

 抜けるような青空いっぱいに無数の白シャツがはためく光景。それはかつて洗剤のテレビCMの定番でしたが、あの映像がもたらす爽快感や清涼感は、夏の暑さが尋常である時代の産物であったと今にして思います。さかのぼると「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山」につながる感覚...
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2025/07/01

280)宙ぶらりんに耐える

 たまたま読んだ本「ほんとうの会議」が良かったのでさっそく記事( 276 ・ 277 )にしましたが、さらに他の本を読み友人らの話を聞くにつれ、私が感心したネガティブ・ケイパビリティ(negative  capability・消極的能力)の概念は日本でも以前から広く論じられている...
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2025/06/21

279)老人と山

 久しぶりに桐生の話題です。ここは私たちの庭でした(何度も恐縮です)。もう20年ほど前、山の斜面を横切っていくイノシシの親子に出会いました。ママが先頭、よちよち歩きの子どもが数匹の一列縦隊で、時おりピタリと立ち止まって周囲の様子をうかがいます。歩いたり止まったりをくり返し、舞台で...
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2025/06/13

278)兵庫県はあかんたれ(?!)

  また梅雨がやって来ました。どこにも豪雨被害が出ないことを祈ります。豊かだけれど湿潤な東アジアモンスーン気候です。西洋にジューンブライドなる美しい言葉があるのは、かの地に梅雨がないことと関係しているでしょう。アヅマも私も同じ年の6月生まれですがこの時期ばかりは「西洋いいじゃない...
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2025/06/09

277)「ほんとうの会議」その2

 李在明氏が大統領になりました。「日本は敵性国家だ」と述べた人ゆえ日韓関係の悪化を心配する人もいますが、それは二の次の問題です。韓国の有権者の8割が投票し、前大統領の発した戒厳令を強く批判した李氏が当選したという事実が重要であり、隣国のことながら良かったと私は思います。同氏は高潔...
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2025/06/03

276)「ほんとうの会議」

 「ほんとうの会議」は本の名前です。世の中の会議は全部ニセモノだと言わんばかり。実際、本の帯に次のとおりの言葉が並んでいます。~ 討論なし。批判なし。結論なし。「言いっ放し、聞きっ放し」の会議が、なぜこれほど人生を豊かにするのか? 私たちが囚われている「不毛な会議」観を根底からひ...
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2025/05/27

275)米劇場と膝腰サプリ

  小泉進次郎氏が農林水産大臣になりました。この人も前任者と同じく政治家としての見識を感じさせませんが、政権はともかく流れを変えたいのでしょう。そろそろ潮目は変わるだろうし、少なくとも「何かやってる感」は出せるはずとの魂胆です。小泉氏もそれを承知で走り出しました。パフォーマンス倒...
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2025/05/19

274)米騒動

 トランプ騒動ではなく主食である米の騒動について書きます。これまた「食えない」話です。スーパーから米が消えたと報じられたのは二月ごろでしたか。でも私が住んでいるのは米どころ近江、全国屈指の水田率を誇る滋賀県です。ここはまだ大丈夫だろうとたかをくくって失敗しました。気がつくとハズイ...
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2025/05/02

273)会津隆吉と青梧堂

 『会津隆吉と青梧堂』という本(清水久子著、ネコオドル発行、2025年4月刊)が大変よかったので感想を記します。「会津隆吉」はペンネームで本名は石原直温、彼が興した出版社が「青梧堂」。石原直温氏は東京帝大仏文科を卒業後、横光利一に師事し作家・社主として活躍します。ところが昭和19...
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2025/04/23

272)かなかな話法はアリですか

 「月の石が見れたらいい かな と思って来ました」、「お昼はやっぱしご当地ラーメンが食べたい かな 」、「少しでも安いお米をお売りしたい かな と考えています」、「はやく日本語を覚えて介護現場で活躍してほしい かな と思います」等々。近ごろニュースで聞いた「まちの声」です。自分の...
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2025/04/13

271)羽柴秀吉のこと

  いまや乗っ取られたジャンボ機のような世界です。たった一人の犯人が震えあがる乗客にいくら出せるか尋ねています。彼は粗雑な米国人ゆえ「呉越同舟」の故事を知りません。奇しくも呉だか越の末裔と思しき一人の乗客が立ち上がって犯人に文句を言いました。何を、とすごむ犯人。どちらも腕力に自信...
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2025/03/29

270)第三者委員会の報告について

 ビワマスにやさしく斎藤元彦にきびしい熱血漢のO君が、兵庫県の第三者委員会の会見動画を見るようにメールしてきました。あいかわらず深夜まで怒りながら動画を見ているらしく発信時刻は午前4時すぎです。「知事のパワハラが職員の意欲をそこなう。それが県政の停滞につながる。藤本委員長はそう言...
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2025/03/19

269)漱石のこと

 今回は夏目漱石と私との個人的な関係(!)について書きますが、まず「商品券」、「公認」、「襲撃」についてふれます。どれもため息のでる話です。首相から新人議員に渡された10万円の商品券は「家族にハンカチでも買ってあげて」という趣旨だったとの説明がなされました(何枚買えるねん?!)。...
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2025/03/11

268)「私利道」を行く

  海の向こうでドナルド・トランプが、こちらで斎藤元彦が「公の毀損」に精を出しています。二人が有している権力と迫力は月とすっぽんですが、共に同じ砂利道ならぬ「私利道」を突き進む義兄弟、濃い顔と薄い顔が交代でニュースに出ない日はありません。かくも多くの不適格者が集団のリーダー(首相...
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2025/03/02

267)斎藤知事を内田樹氏が論評したこと

  友人O君は思いこんだら一直線の熱い男です。高校時代から今にいたるも変わりませんが、それを私はなかば呆れつつ 賞賛しています。愛知川流域のビワマスやイワナも彼をほめたたえていることでしょう(記事 「ビワマスの通い路」 )。彼は「斎藤元彦には腹立ってしゃあない。立花もひどい。維新...
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