私は越市長の議会答弁を聞いて、関係者である私の視点からの事情説明を行うことも許されるかと考えて、二役協議の次第を記述しました。数時間後に予定されている退任式を取りやめるとか、会議室の使用は許可しないといった越市長のご発言に驚かれた方もあったことと思います。
私自身にとっても婉曲にいうと「愉快な思い出」ではありませんでした。
このブログは暴露や告発を目的とせず、「行政運営の実態を広く知らしめて大津市政に資する」ために行っていますが、舞台裏をさらけ出して何のメリットがあるのかとお感じの方もあるでしょう。
また、隠れた美談を知って感激するならともかく、お粗末な真実にふれて失望や不快感を感じられる向きも多いと思います。少し控えてはどうか?言わぬが花。沈黙は金。
そうした疑念への答えは一つ、プロセスの重要性ということです。
これまで繰り返し書いてきましたが、市政運営、より大きく言うと「まちづくり」には、結果と同様にプロセスが大事です。それは、プロセスが結果の質を左右するうえ未来まで左右しかねないこと、プロセス自体がとりもなおさず成果である場合があることの二つの理由によります。
本日のコメントに「正しいことは正しい手法でやるべし」とのご指摘がありました。私もまったく同じ意見です。
だからこそ、主要事業や予算ヒアリングなどの協議経過(行政の意思形成過程)や市民センター、幼稚園、図書館のあり方の検討過程などが重要なのです。
これらと比べると、昨年5月30日の二役協議の経過は些細なものですが、その背景に越市長は職員の声に耳を傾けてほしいという多くの職員の切実な願いがあったのです。
4年で目に見える結果を出したいという越市長のお気持ちは理解しますが、それになじむものとなじまないものがあることを見落としてはなりません。
本ブログをご覧の越直美市長にお尋ねますが、税金と職員という大切な公共財を使って自らの政治目的を達成しようとする首長が備えるべき「責任感」、「自制心」、「自分の権限に対する畏れ」をあなたはお持ちなのでしょうか?
就任4年目にしてかつて副市長であった者からこのような問いかけを受けるという事態をどのようにお感じでしょうか?
次も同じような市政運営を続けられるおつもりなのでしょうか?
多くの市民や職員が知りたいのはこういうことであると私は思います。
私はブログの記述にあたって名誉棄損と守秘義務違反に最大限の注意を払ってきました。専門家の意見も仰ぎましたが、私自身が基本とするのは、事実に基づくこと、「守秘」によりもたらされる利益と損なわれる利益を比較衡量することの2点です。今後もこうした方針でやっていきます。
ご参考までに越市長の指示に基いて行われたと推定される「公文書消去事件」をめぐる議会でのやりとりを掲載します。
⇒ 平成27年11月議会会議録(要旨)
ご参考までに越市長の指示に基いて行われたと推定される「公文書消去事件」をめぐる議会でのやりとりを掲載します。
⇒ 平成27年11月議会会議録(要旨)
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