2019/12/22

111)公文書裁判⓾~原告の証言について~

原告の証言は、私の知る限りの事実と整合しており、うそ偽りはありません。苛酷な体験と切実な感情が言葉に力を与えています。元人事課長の口先だけの言葉とは雲泥の差があります。原告と私とは昔の仕事仲間であり、その後、原告には申し訳ないことに越市長のもとで一時「被害者」対「加害者」の立場になりました。

 しかし、共に、行政は法に基づき公平・公正に行われるべきであるという至極当然の主張で一致し、事実を隠ぺいし公文書を廃棄する越市長の不正を質してきました。私が原告側の証人となったのもこれが一番の理由です。越直美市長および越市長の片棒を担いだ元人事課長(いまや越市政の後継者)は、この原告の言葉をどのように聞いたでしょうか。私は、後継者の訴えや越市長の応援演説の前に、まずその感想を聞きたいと思います。
 
 越市長が最高裁決定、すなわち市が行った「公文書非公開決定の取り消し審判」を受けてもなお、公文書の存在を明らかにせず隠ぺいを続けたことから、原告が情報公開・個人情報保護審査会に審査請求を行ったことはすでに述べました。

 審査会が答申の中で市の対応を厳しく批判したにも関わらず、市長がそれさえ無視したことに対して、原告は「第2次公文書非公開処分取消訴訟」を提起しました。
 その公判が明日、12月26日の10時から大津地裁で開かれます。これまで越市長や元人事課長が存在を否定していた公文書が既に証拠として提出されています。

 この動かぬ証拠を突き付けられて、大津市は、「原告側が一体どういう経路でその文書を入手したか?」と問うばかりで、「無いはずの文書を大津市が作成し保有していた」という核心部分の説明はいまだに棚上げしたまです。そこで原告側は市に対し、「この公文書は真正なものと認めるのか」釈明を求めています。それが明日です。

 公文書を自ら廃棄、隠ぺいし、それが明るみに出たら、今度は「誰がコピーを持ち出したか?」と犯人探し。疑いの目を向けられているのは現職・元職の幹部ら10名前後だと思われます(私の推測ですが)。もとはと言えば、市民の知る権利を無視して隠ぺいする方が悪いので、それゆえ内圧が異常に高まってあらぬところからコピーが飛び出してきたのでしょう。それが路上に撒かれたなら許せませんが、きちんと原告側に渡って証拠採用されています。本来は褒められた行為ではありませんが、大本の責任は越市長にあります。その人物が犯人探しとは。「盗人猛々しい」とはこういうことを言うのだと思います。

 また脱線しそうになりました。こういうわけで、12月26日10時から第2次訴訟の公判が開かれます。越市長および後継者は、なお当分の間、法の審判を待つことになります。












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