2016/05/02

81)記事を復元しました。

 ブログ閉鎖と同時にすべての記事を取り下げたことに対し、何人もの方から「大津市政の記録として公開保存をしてほしい」とご要望をいただきました。ページビューのカウンターもいまだに増えています。それでも非公開を続けるつもりでしたが、越市長の第2期市政運営や市議会での応酬を見ているうちに徐々に考えが変わってきました。
 
 ブログ閉鎖の直前(1月23日)に私は次のように書きました。
 ~今回、越市長は改めて市民の審判を受ける立場に身を置いて、少なくとも平素以上には周囲の人の表情が目に入り、その意見が身に沁みたことと思います。越市長はそうした自覚を忘れず、口にした約束事も決して忘れてはならないと思います。
 そして、心新たに2期目に乗り出す越市長の市政運営を監視することこそ市議会の本来の役割であろうと思います。市民と市の利益のために市議会が十分な働きをすることを市民は(職員も)望んでいると考えます~
 
 しかし残念ながら越市長および市議会の現状は、こうした市民の願いから遠く離れていると言わざるを得ません。喉もと過ぎれば熱さを忘れるのが人の常と言いながら、それを許されない立場にある人々が健忘症にかかっては市民も職員もたまったものではありません。
 たださえ地方自治体の首長や議会に困難な舵取りが求められる時代です。大津市において第1期越市政のごとくマスコミ頼みのパフォーマンス政治に歯止めがかからないとすれば、市民の気づきにくい所で市民の不利益が拡大するのではないか?このことを私は深く懸念するものです。

 といっても自分にできることは閉鎖したブログ記事の復元、すなわち第1期越市政に関する様々な出来事とそれに関する市民や職員の意見を閲覧可能にしておくことくらいしかありません。
 越市長がそれを改めてご覧になり自らに深く思いを致されるかどうか?
 残念ながらこの点はあまり期待できませんが、議員各位や市民の皆さまが必要を感じて越市政を検証しようとされる際、このブログがほんの少しはお役に立つのではないか、、、このように考えた次第です。

 そこへ熊本の大地震が起こりました。トラフではなく中央構造線に起因する地震とのことで余震の大きさ、多さもきわだっています。国をあげての緊急対応が求められる中、滋賀県や大津市が支援の手を差し伸べたのは当然でしょうが、同時に「明日は我が身」と考えて平素から計画的な地震対策を講じることが市民の安全をあずかる首長の責務であることは言うまでもありません。
 それでは越市長は大津市民のために一体どのような防災対策を講じてきたでしょうか?

 私は、いざという時に重要な防災拠点となる市庁舎の耐震性能が極めて低いことが大津の緊急課題であること、そのため合併特例債(期間限定のきわめて有利な財源)を活用し市民の負担を最小限に抑えながら庁舎整備に取り組むべきであること、議会等からもそれを指摘されていること、残された時間がないことを述べました。
 いま一度「ホーム記事20」および「市政記事7」をご覧いただきたいのですが、この問題に関する越市長の責任は重大です。議会のチェック機能も問われています。復元により浮かび上がるのは個人的な主義主張ではなく、ごく当たり前の事実の集積です。こうしたことを明らかにしておくためにもブログ記事を復元しようと思いました。

 庁舎以外の公共施設の耐震化は目片市長の時代に本格化したものの全て完了したわけではありません。民家の耐震診断・耐震化工事の促進も思うように進んでいません。いじめ対策や待機児童対策のPRだけが市長の仕事ではないはずです。越市長が第1期の4年間に何を行ったか?何を行わなかったか?このことを有権者に思い出していただく手がかりの一つとして記事の復元を行うものです。
 決して「大津通信」を過大評価するわけではありません。しかし私の記事はすべて事実に基づいており、また多数の閲覧・投稿を頂いたことによって「情報広場」が立ち上がった経緯を軽視する理由もまたありません。そう強く思わざるを得ない越直美氏の市政運営です。
 首長と議会による二元代表制が言葉の意味のとおり機能すること、マスコミが本質を報道することこそが現状を是正し、市民の利益を守る唯一の道であると考えるものです。
 
 なお、Bloggerのシステムの関係か「コメント一覧」のページに最大100件までのコメントしか復元できません。実際のコメント数は600を大きく超えていますが、それらは個々の記事に付随するコメント欄からしか閲覧できないことをお断りします。
 また、このブログは既に書いたように「応分の責任を分け持つ体験者の証言」であり、再開するわけではありません。コメント受付もいたしませんのでご了承いただきたく存じます。
 特に記事復元のPRをしませんので閲覧者は限られると思いますが最後にひとこと、大津のまちと人の幸いを心からお祈り申し上げます。

 


 

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