再開半月、閲覧5千。多くの皆さまにご覧いただいていることに感謝するとともに、改めて大津市政への関心の大きさを実感しています。なかなかテンポよく運べませんが、一連の出来事だけはしっかりお伝えいたします。ついでにちょっと道草です。
~昨今の国会審議で知った。虎の威を借るキツネにも ①自分が虎だと思い違いしているタイプ、②虎へのアピールが先に立つタイプ、の2種類あるということを。人生是勉強。
「(国会の機能は)このような場で声を荒げて発言するようなことまでとは考えておりません」と野党議員の質問に答えた横畠雄介・内閣法制局長官は②。
野党議員が質問の中で用いた「うそをつき」に反応、「私のことを指されたのかわからないが」といいつつ「委員会でのご発言だから、私はそれについてとやかく申し上げませんが、心の中で『ん?』と思ったことは申し上げたい」とのべた中江元哉・元首相秘書官は①。~
以上は朝日新聞編集委員、高橋純子氏の言葉です(2019.3.18、朝日新聞「政治断簡」の冒頭)。なんともシャープで胸のすく見立て。これに続く部分で「公衆に奉仕すべき公僕が何を勘違いしているのか。いや、誰が勘違いさせているのか。」と問いかけ、戦後を代表するジャーナリストの一人としての本田靖春の在野の思想に話が及びます。保存していた切り抜きから引用しました。
「崇高な存在である動物」写真シリーズと銘打っているにも関わらず上記のていたらく、引き合いに出された動物に謝罪しなければなりませんが、人の世に虎とキツネが絶えません。
極論すると、役所や会社などの組織は、大がかりなロールプレイング(ごっこ遊び)に過ぎません。ある日突然、係長や課長に任命されその役割を演じることとなる。部下ができ周囲から職名で呼ばれる。権限も増えるでしょう。しかしこれはあくまで組織のゲーム上の「役割」であり、自分そのものではありません。ちょうど洋服と身体のように。
ところがみんな生活をかけてゲームに参加しており、組織は社会と深く関わるリアルな存在です。くわえてポストと実力には通常、正の相関関係があります。そこで組織の肩書を自分の「正味の値打ち」だと思い込む人物が出てくるのはどうしても避けがたいところ。また、えてして仕事熱心と自他ともに認める人物が錯覚のとりこになりがちです。
こうした勘違いは、客観的に見れば、虚構と現実が区別できない幼児のように何やらいじらしく、関係者にははた迷惑、本来平等であるべき人間の存在に照らせば救いがたい愚かさの現れということになるでしょう。さて、越市長ひきいる今の大津市役所には、虎やキツネがいるのでしょうか、いないのでしょうか。
急いで付け足しますが、私自身が組織の中で虎ともキツネとも無縁であったと胸を張るつもりは全くありません。長い役所生活ではさまざまな職務を経験し、後悔することも多々あります。ただ、いつも民主的な職場を作りたいという気持ちを忘れなかった(ような気がする)ことだけがささやかな誇りです。長い道草になってしまいました。
次回は、一連の出来事を時系列で整理、確認したいと思います。
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