2015/09/06

17)大津市政の現状 6 (財政運営と予算編成)

 頂いたコメントにその都度お答えはせず、飲み込んだうえ今後の記述に反映させる方針であると前に記しました。しかし、ちょうど節目で問いかけがあったので思うところを書きます。
 私のブログについて「非常に気を使った言い方である。仕事中もそうだったのではないか?聞く能力のない人にはハッキリ言わないと分からない」とのご指摘がありました。もっともな指摘だと思います。私の文章は、まんべんなく説明し尽くしたいという気持ちが強いため、鋭く切り取り提示するシャープさが不足気味であると自覚しています。また、ブログは公器だと思うので居ずまいを正して発言する気分もあります。いずれにしても簡潔な表現に心掛けたいと思います。
 しかし、名誉棄損や守秘義務違反がないかと目を皿のようにしている方々に遠慮する気はありません。今後も事実にもとづき折り目正しく発言を続けます。

 在職中も同様の気持ちで仕事をしていました。
 私と同時に就任し、私より早く退任されたもう一人の副市長とこんな会話をしたことがあります。ある時その方が私に「市長と意見が対立したらどうするか?」と聞いたのです。私は、「判断基準は市民のためになるかどうかだ。それに照らしておかしいと思えば意見を言うのが副市長の務めだ」と答えました。彼が重ねて聞くには「市長が是非ともやりたいと望んでいる場合はどうか?」
これに対し私が「それは関係ない。尺度は市民の利益だろう。あなたはどうか?」と反問すると、彼は「市長の願いの実現を手伝うのが副市長の役割だ。意見は十分に言うが最後は市長の判断に従う」と答えました。録音したわけではないので表現の細部は別として、このやり取りの主旨に間違いはありません。
 市民が第一という私の考えは今も変わりません。
 しかし「市民の利益」に関する価値判断が市長と副市長で異なっていた場合、どちらも良かれと思ってするわけですからなかなか埒があきません。私は、現場の実態(市民の声と職員の声)および長年の知見を拠り所として、いつも公平無私を心がけ意見を申し上げていました。
本来、そういう私の意見を越市長も求められていたはずです。越市長は私に対して「意見が異なれば議論を尽くそう。その上で一つにまとめて一枚岩となって外部に向き合おう」と(初めの頃は)仰っていたのです。
 ところが残念なことに私は、「市民のため」と「市長のため」という本来は矛盾してはならない目標を合致させて働くことができませんでした。

 このブログは多少とも市政に関係のある方々に多く読まれていると思います。
それ以外の人々がブログを一瞥すると、「ぬるま湯につかった元公務員(私のこと)が若い市長の急進的な改革について行けず揚げ足をとっているだけ」との印象をもたれるかも知れません。
実際にはそうでないということをどう伝えるか。ステレオタイプ化や劇場型PRやポピュリズムの潮流と向き合っていかにきちんと市政の現状を伝えるかが、このブログにとって(大きすぎるほどの)課題だと思っています。
 こうした中で、怒りの言葉でなく、つなぐ言葉が重要であると思います(私の友人が折にふれ繋ぐ言葉の大切さを口にします)。

もう一つ、痛みを伴う改革の妥当性は背景事情によって変わるとのご意見がありました。これまた仰せのとおりです。
大津市の財政状況は、財政構造の弾力性を示す指標(経常収支比率:標準は70~80%)が90%と高く、つまり約10%しか政策的経費に充てられないという状況です。直接の原因は社会保障関係経費である扶助費の増加です。貯金にあたる基金残高も多くはありません。単年度黒字は続いていますが、左うちわの状況ではありません。改革は大賛成です。そのために何を、いかに進めるかが重要ですが、これから「財政運営と予算編成」などの項目で考えていきたいと思います。
下記をクリックしてください。

   大津市政の現状6(財政運営と予算編成) 



 

4 件のコメント :

  1. あすからの市議会で、茂呂さんのブログが取り上げられるようです。藤井議員や山本議員さんにはぜひ頑張って市政運営を正して頂きたいと期待しています。市政ウオッチャーとして随時コメントも投稿させていただきます。

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  2. マクドナルドがダメになった理由を、法政大学の小川教授は次のように分析しています。「原田が行ったことを一言で言えば、マクドナルド米国本社の意を受けて、藤田が「日本化」した日本マクドナルドを米国標準に戻すことだった。直営店をフランチャイジーに売却すれば、1店あたり数千万円のキャッシュが得られる。このキャッシュは会計上、フランチャイズ店からの収入として計上される。キャッシュが入り、移籍した社員の人件費が削減され、さらに資産を売却した分だけ資産が圧縮されて、日本マクドナルドの総資産利益率や自己資本利益率は向上。しかしリストラや店の売却による利益嵩上げは、いつまでも続けられるものではない。現場では客の回転数を上げ効率性が追求された結果、スタッフの負担が過大となり、笑顏が失われ店内の清掃も行き届かなくなって、客離れに至った。原田体制の後半、日本マクドナルドは求心力を失い、人的資源は大きく劣化してしまったように見える。」目先の利益を追い求めた結果、数年後にはどうなっているのでしょうか。

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  3. 痛みを伴う改革の妥当性は背景事情によって変わるとのご意見は、私が言いました。イジワルな言い方だったのに、丁寧に答えてもらって感謝します。

    どなたか図書館を民営化させてはよくないというコメントを投稿なさってましたが、あれは、コストダウンを目的とした改革によって事業の本質が損なわれやすい実例だと思います。ダメージを省みない改革に突っ走る前に国の金を持ってくる努力を見せろというようなことを茂呂さんは書いておられます。そのとおりです。ダメージ覚悟のコストダウンは万策尽きて後の案です。

    越市長は子育て支援の充実を目指していますが、私は、そのこと自体は有意義だと思います。若い世帯が暮らしやすい町づくりを進めればまだ人口増を望めるでしょうし、税収の伸びも期待できますから、将来への投資としてぜひやるべきだと思います。
    でも、大津市財政の中でやろうとするのでは実効性のある子育て支援は難しいことでしょう。何千万とか何億というお金を注ぎ込んでこそ有効打になり得る。国から引き出してくればいい。
    それくらいのことをしでかす実力を見せれば、有権者からほんものの賞賛を得ることができると思います。

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  4. 子育て支援を、子どものことを考えて、まちのことを考えてやるのか、子ども1人をコスト、待機児童減少を数字として捉えるかで結果は違うと思いますけどね。
    未来を見据えるか、今の数字だけを見るかで投資効果は大違いでしょう。

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