前回の記事でブログに関する議会質問を取り上げました。議会審議について一々発言するのがブログの趣旨ではありませんが、越市長の姿勢に関することでもあり今回は感想めいたことを書かせていただきます。
越市長の「パワハラ疑惑」については、私の知る限り4紙(9月9日朝刊)に掲載されました。
見出しだけ紹介しますと「越市長、パワハラ疑惑で弁護士相談 議会に費用説明せず(京都)」、「「パワハラ疑い 大津市長が釈明 市議会一般質問(読売)」、「市予算でパワハラ調査 大津市長 2月の補正に計上(中日)」、「大津市長のパワハラ調査 『弁護士報酬 説明ない』 市議反発(産経)」というものです。
越市長は、弁護士の参考意見でパワハラはないとの結論を得ていると答弁されました。私は自分の退任後に出された弁護士の「参考意見」の中身を知りませんが、越市長の答弁は事実に基くものであると信じています。しかし、弁護士の意見書は「パワハラはなかった」という1行だけだったのでしょうか?
当時、パワハラ、セクハラの調査は確か部長級をトップとする職員が行っていました。しかしこの案件は越市長が関係者であるため、私が申し出て私自身が関係者への聞き取り調査を行うこととしました。聞き取りを終え、最後に越市長から事の次第を詳しく伺う段階になって、越市長は外部の弁護士に調査を委ねると言われたためそれに従った経緯があります(私の調査結果は参考資料として弁護士に提出されたと記憶しています)。なお、私は自分の調査した限りにおいてこの案件に対する見解を持つに至りましたがここで述べることではありません。
これまで繰り返し書いてきましたが、市長の権限は絶大です。特に組織内では絶対的な存在です。大きな責任を併せ持っています。そして権力は、それを持つ人をしばしば鈍感にします。だからこそ市長には人の十倍百倍の自戒が求められると思うのです。これは市長の行動の是非を論ずる際の大前提のような話ですから、おそらく「参考意見」にもこれに類する記述があったのではないか?市長が自重することの大切さが説かれていたのではないか?私としては、そのように推測しています(もちろん、この推測が当たろうが外れようが意見書の結論には何の関係もありません)。
昨日の議会質問を聞きながら、真に問われているのは今書いたようなこと、すなわち「市長の権限と責任に関する越市長の認識」ではなかったかと思うのです。質問と答弁がかみ合って市政の改善に役立つことを祈る、と記事(18)で書きましたが、祈りむなしく、という印象でありました。
もう一つ、このブログについて越市長がお答えになりました(というかお答えになりませんでした)。ブログの内容が事実かどうか?は、私にとっても興味深い質問でしたが、答弁では直接に言及せず「認識の違い」を説明されたように聞き取れました。確かに、認識が一致していたら私も辞める必要はなかったかもしれません。惜しむらくは、何に関してどのように認識が違うのかの説明がありませんでしたが、市長には個人のブログについて感想などを言わねばならない義理はないのでしょう。
しかし、この答弁に対しても、失礼ながら「祈りむなしく」という思いをいたしました。
議会の質問、答弁は市政において極めて重要です。
答弁者は、市民代表の問いかけの真意をまずしっかり受け止めることが大事です。その上で市長の場合であれは、ご自分の価値観、哲学、時に真情などを堂々と述べられたら良いと思うのです。文字面を眺めて意味のやり取りだけになってしまってはあまりに残念です。傍聴する市民も、言葉のむなしさを感じられるのではないでしょうか。
もちろん、私も答弁に汗をかいてきた身であり、答弁の社会的意味(効果や責務)を知らないわけではありません。正確さと慎重さを期すべきことも分かっています。しかし、越市長の議会答弁は、もっともっと良くなる余地が大変に大きいと思っています。本当に僭越ですが思うところを率直に書かせていただきました。次回は「市政の現状」の続きを書きたいと思います。
市長との関係においてメンタル面で故障した職員は本パワハラ事件だけではありません(本件が特にシリアスなものではあるが)。 昨日の議会答弁やマスコミ取材に対し職員との意思疎通を心がけるという越市長ですが、市長の言う意思疎通とは一方的な意思伝達のことであって議論を通じた合意形成では決してありません。 幾度も繰り返される協議という名のアリバイ工作の果てに、「何を言っても無駄です。結論は決まってるんですから」の一言を聞かされた職員の立つ瀬などありません。 遣り甲斐のなさと市長の番犬と化した一部幹部の振る舞いに嫌気がさした若く有望な職員が辞めていきます。 昨日の藤井議員の職員離職率のグラフはその表れと思います。 最初は反発もし意見も述べた職員も徐々にやる気を失い、面従腹背の組織へと変化しつつあります。 議会での市長を糾弾する質問を期待しているのが、ほかならぬ市長を支えるべき職員であるとは何たる皮肉でしょうか。 既に腐臭を発しつつある組織はもう4年もすれば朽ちるでしょう。
返信削除答弁の言葉の虚しさの指摘はよくわかります。市長は現行の棒読み、少し多く喋ると不利な証拠になると思っているようです。ロボットにでも出来そう。弁護士として法廷闘争のやりすぎ?でも越さんは企業合併の事務を主にやっていただけと聞きましたが。首長でここまで言葉を重んじない人も珍しい。そのことに対しては、議会も真剣に怒らないとダメなんではないですか。あんな答弁許すのですか?言葉の力が健在であると市民にみせてください!
返信削除越市長の新聞が書けない不都合な真実をこのブログで明らかにされていくことを切に願っておをます
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