2025/12/14

297)高市発言余録

 政治の世界ではよく言葉の「中身」よりそれが及ぼす「影響」が重視されますが、これは一つの倒錯であって、たとえばノーベル物理学賞、化学賞、生理学賞などが表象する真理の探究という「清らかな」世界から遠く離れています。それゆえか政治にはある種のうさん臭さがつきまといます(集団の力学の体...
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2025/12/07

296)高市発言について

 「台湾有事は日本有事だ(自衛隊を出すかもよ)」という高市発言は、中国を激怒させ、米国に迷惑がられ、国内にかなりの経済打撃と意見対立を生じさせたことによって集団的自衛権行使のリスクを国民に予習させてくれました。この一点をのぞいて危険で愚かな発言です。国民民主の榛葉氏は「質問者が悪...
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2025/11/30

295)湖都の秋(続き)

 斎藤知事の天敵・ビワマスの守護神であるO君が電話をよこし「ひとつ聞きたいねんけどココロザシと書く方の『志賀』てどこや知ってるか?」と言います。「うん、むかしの滋賀村、いまの錦織、近江神宮、滋賀里のあたりだと思うよ。」と私。「やっぱりその辺か。実はな、蕪村が『瀬田降りて 志賀の夕...
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2025/11/25

294)湖都の秋

  このブログの専属カメラマンT君は、撮影のない日はカメラを聴診器に持ちかえて患者を診ており多忙な身の上ですが、先の土日、静岡から草津のわが家を訪ねてくれました。ここ3年ほどの恒例です。今回は大津絵を見たいと彼は言います。こちらも望むところです。大津市歴史博物館の「大津絵展」はす...
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2025/11/09

293)「我がこと・丸ごと」について(政府ザリガニ論)

  齢とともに身体がいうことをきかなくなり病気や事故の可能性も増えますから、生涯を通じてわが家で暮らし続けることは容易ではありません。しかしそんな状況になっても、いやそんな状況になったらなお一層のこと、人は自宅での生活を求めます。「家」は生活の場であるばかりでなく自己の不全を優し...
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2025/10/29

292)世界の真ん中で咲き誇る

   安倍晋三氏にならって高市首相も「世界の真ん中で咲き誇る国」と言いました。やはり並みの人ではありません。まるでローマ帝国(他にモンゴル帝国、大英帝国、スペイン帝国、ロシア帝国など)の皇帝の亡霊のようです。すこし小粒ですが「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも な...
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2025/10/22

291)魔女が笑う

   「鷹位置内閣」が誕生しました。少なくとも日本初の女性首相として意義があります。性別より中身だという意見もありますが、歴代の男性首相の中身を見るとそうとばかり言えません。よかれあしかれ憲政史に新たな1ページが加えられました。これがこの内閣のたった一つのプラス面かも知れません。...
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