2019/12/19

108)裁判報告⑦~元人事課長証言「記者会見」~

<事実経過>
平成301223日、京都新聞が「大津市が不当要求を隠ぺいか」とスクープ記事を報じ、大津市は緊急記者会見を開きました。そこで市は、「来訪者が右翼だと確認できなかった」、「不当要求だと確認できなかった」、「女性職員Aさんの供述の根幹部分が判決で認められた」、「裁判所などの文書公開には応じている」と次々に虚偽の説明を行いました。

<尋問概要>

「質問」
あなたは記者会見をする前に判決書を確認しましたか?

「元人事課長」
・2、3時間の間で準備したので充分な準備はしていません。
・12月というのは、3月もそうですが大変な繁忙期で時間がありません。

「質問」
刑事裁判の判決書では、公訴事実から争点として、「被告人が起訴状記載の強制わいせつ行為をしたか、被告人に強制わいせつの故意があったか」が争われた結果、公訴事実を認めず無罪判決が下されました。それが根幹であるので、「Aの主張の根幹が認められた」というあなたや弁護士の主張は間違っています。

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
公訴事実が認められなかったから原告に無罪判決が出たのではありませんか?それなのに、いかにもAさんの主張が認められたかのように記者会見で説明しましたね?

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
被害を訴えている女性がいて、加害者とされる男性がいて、刑事裁判で女性の主張の根幹部分が認められたといえば、女性の訴えている被害が実際にあったと判決で認められると誰でも思いますよね?はじめからそう誘導するつもりでしたね?

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
平成251011日に大津市は記者会見を開いて、双方の主張は食い違っていたことを発表しておきながら、平成301223日の記者会見では、Aさんの主張の根幹部分が認められたと発表しましたね?

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
前代未聞の不祥事を隠ぺいしたことを正当化するために、マスコミにAさんが被害者であると印象づけて、被害者のしたことだから不当要求ではないし、不祥事の隠ぺいにならないというストーリーを考えたのではありませんか?

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
あなたは警察OBの職員に確認したが、右翼と確認できなかったと言いましたね?

「元人事課長」
・はい

「質問」
あなたが右翼でないと確認した警察OBは、統括調整監の〇〇さんのことですね?なぜならこのとき大津市に警察OBの職員は一人しかいませんでしたから。

「元人事課長」
・はい

「質問」
〇〇さんは、陳述書で「名の通った右翼」と言っていますね?

「元人事課長」
・・・・(沈黙)

「質問」
右翼をつれてきて人事に対する要求をしたら、不当要求でないというのは無理だから、右翼だと確認できなかったことにしようとなったのではないですか?それは市長の指示ではないですか?

「元人事課長」
・市長からそういうことは言われていません。

「質問」
Aさんや父親を処分したのですか?

「元人事課長」
・Aさんの父親は〇〇(所属名:茂呂注)なので、〇〇で厳重注意されたと聞いています。

「質問」
それは決裁をとったのですか?懲戒委員会に諮ったのですか?

「元人事課長」
・委員会に諮らない厳重注意もあります。









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